看護+ONEのいえだゆうです。
「やりたいことが分からない」 「何を軸にキャリアを選んだらいいか迷う」
そんな悩みを抱えていませんか?
私たちは、日々たくさんの役割や情報の中で生きています。
だからこそ“自分らしさ”を見失ってしまうことは珍しくありません。
特に看護の現場のように、忙しさの中で目の前の業務を優先していると、自分の想いや希望に向き合う時間が取りづらくなってしまいます。
今回は、自分らしい働き方やキャリアを考えるときに役立つフレームワーク「Will・Can・Must」を紹介します。
Will・Can・Mustとは?
Will・Can・Mustは、
- Will:やりたいこと
- Can:できること
- Must:求められること の3つの円が重なり合うところに“自分軸”を見つける考え方です。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
Will(やりたいこと)
Willは「心からやってみたい」「こんな未来がいいな」と思えることです。
たとえば…
- 子どもとかかわる仕事がしたい
- 海外で働いてみたい
- 誰かを笑顔にする仕事がしたい
“好き”や“関心”から出発するのがポイントです。漠然としていてもかまいません。
「これをやってみたいな」と思える気持ちを大切にしましょう。
忙しい日常では後回しにしがちな「本当はこうしたい」という気持ち。まずは、自分に問いかけてみてください。
Can(できること)
Canは、自分が「できること」「得意なこと」、これまでの経験から積み上げてきたスキルです。
たとえば…
- 急変対応の経験が豊富
- 教えるのが得意
- 傾聴や共感ができる
ここでは「自分にとって当たり前」になっていることも振り返ってみてください。
意外と、自分では気づいていない強みが隠れていることがあります。
「感謝されたこと」「よく頼まれること」もCanのヒントになります。
Must(求められること)
Mustは、今の職場や社会、家族などから求められていること。
たとえば…
- チームのリーダーとしての役割
- 看護師としての責任
- 子どもを育てる親としての役割
Mustは外部の期待なので、時には重荷に感じることもあるかもしれません。
でも、WillやCanと重なったとき、Mustは“やりがい”になります。
すべてを完璧にこなそうとせず、自分の価値観と照らし合わせながらバランスをとることが大切です。
3つの重なりが「自分軸」
Will・Can・Mustが重なるところ── それが「あなたの自分軸」です。
自分軸があることで、迷ったときの判断基準ができます。
環境が変わっても、選ぶ基準があると、 「私らしい選択」がしやすくなるのです。
自分軸は“つくる”もの
「自分軸がわからない」は、何も悪いことではありません。
むしろ、気づけた“今”がチャンスです。
Will・Can・Mustは、1度やったら終わりではなく、人生の節目ごとに見直していくことができます。
- 仕事に違和感があるとき
- キャリアチェンジを考えているとき
- これからどう働こうか迷っているとき
そんなタイミングで、ぜひこのフレームを使って自分と向き合ってみてください。
最後に
「やりたいことが分からない」 そう感じたら、まずは「やってみたいかも」という気持ちから始めてみましょう。
あなたが歩んできた道、感じてきたこと、乗り越えてきた経験。 それらすべてが、あなたのキャリアの財産になります。
“自分らしい”働き方を見つけるために。 小さな一歩から、一緒に始めてみませんか?