【池田光穂教授に学ぶ】PDCAよりおすすめ!現場変革を促す新たな教育デザイン!

 

こんにちは。いえだ ゆうです!

 

看護師による看護師のための新しい生き方を応援する情報メディア『看護+ONE』を運営しています。

専門家の方々にインタビューする企画!

 

「このゆびブログ♪」では、「プロの極意」というインタビュー企画を始めました♪

 

今回は、問題解決についてです!

 

現場で問題解決と言えば、【PDCAサイクル】を思い受けベル方も多いのではないでしょうか?

Multiple iterations of the PDCA cycle are repeated until the problem is solved.(Source: https://en.wikipedia.org/wiki/PDCA

 

いえだゆうも現場でPDCAを回して、よくしたいと現場の問題に取り組んでいました。

 

しかし、臨床コミュニケーションの研究に従事されている池田光穂教授によれば、PDCAを上手く使いこなすことだけが現場変革につながるとは言えないと語られました

 

では、どのような考え方がおすすめなのでしょうか?

 

そこで、今回は、池田光穂教授に「現場変革にも役立つ教育デザイン」についてお話を伺いしましたので、紹介させて頂きます。

 

さっそくどうぞ!

1.現場変革に取り組む時に生じる問題点

 

まず、池田光穂教授とは、「大学と一般市民のあいだに壁と不信感があるという現状を打破し、それを改善すること、利害や立場の異なる人々との間をつなぐコミュニケーションの方法を考え、設計する」ことに向き合い続けておられる先生です。

 

コミュニケーションの重要性を考えてこられた先生の立場からPDCAサイクルの問題点についてお話をしてくださいました!

池田先生
現場変革と言えばPDCAと考える人が多いと思うんだけど、あれは真面目過ぎるんだよ。
いえだゆう
どういう意味ですか?
池田先生
計画(Plan)→実行(Do)→点検(Check)→改善の実践(Act)を回していくのがPDCAなんだけど、PDCAは視野が狭く想像力が働きにくいデザインなんだよ。
いえだゆう
でも、現場変革と言えば、PDCAを回して改善していくイメージですけどね。
池田先生
うーん。イノベーションってね、僕の定義で言ったら、「びっくりするような新しい出来事」なのよ。
いえだゆう
はい。めっちゃ分かりやすいです。
池田先生
新しい出来事を生み出そうとする時にPDCAだけではダメなのよ。
いえだゆう
では、どんな考え方がいいんですか?
池田先生
まあ、期間にもよると思うんだよ。短いスパンで問題をよくしたい時には、PDCAが役立つと思うんだけど、1年や2年かけての長い期間で現場の問題を解決するためには違う要素が重要なんだよ。
いえだゆう
へー、そうなんですね。
池田先生
例えば、みんなも知ってるスマートフォン。あれは本当にイノベーション。誰もがおもいつかなかったコトを思いついた。
いえだゆう
はい。革命的ですよね。
池田先生
これまでもボタンを押せば色々な機能は携帯についていたけど、それを越えてきたよね。つまり、いかに柔軟な発想ができるかだよね。
いえだゆう
そう考えると、現場で問題点だけをみていたら思いつかない発想ですね。現場の人たちとの話し合いが広がったらいいのでしょうが。
池田先生
そう、つまり、PDCAで問題点のみにフォーカスばかりしていたら、人間関係の問題が見えなくなってしまうんだよ。つまり、問題点を解決するためには、そこにいる人と人との関係性もデザインしていくことが大事なんだよね。

 

以上、池田先生による現場変革に関する問題点を語って頂きました。

 

ここでの学びは、PDCAサイクルをグルグル回すだけでは問題点のみを考えるため思考が広がりにくく、その問題に関わる人間関係にも目がいきにくくなるということでした。

 

では、どのような考え方があればよいのでしょうか?

 

続いて語って頂いています。

 

2.現場変革を促す新たな教育デザイン

 

①池田光穂教授が考える教育指導(メンタリング)

 

具体的におすすめな考え方について語って頂きました。

いえだゆう
では、具体的にどんな考え方があれば現場変革が上手くいくと思われますか?
池田先生
つまりね、問題点だけに特化するのではなく遊び心が大事なんだよ!
いえだゆう
 遊び心?
池田先生
うん。今までと違ったことをやってみようとか、イノベーションには、楽しい感覚がとっても大事。
いえだゆう
そうですね。
池田先生
大体ね、何年も同じ場所で働いていたら、どんどん仕事や人間関係が固まってしまう。それでは、思考も固まるし、関係性も縮まらない。だから、例えば、上司が部下にいつも真面目なアドバイスばかりしている関係性なのであれば、不真面目なことを言ってみるとか。
いえだゆう
アハハハ。なんか、先生らしいアドバイスですね。
池田先生
例えば、「君は、僕を頼りにしてるけど、僕が明日いなかったらどうするの?」みたいな。つまり、上司と部下とか、先輩と後輩とか、の関係性を柔軟にすることがとっても大事なんだよ。上司の前では固まって何も言えないっていう関係性ではイノベーションは起こらない。

 

ここでは、現場をよくしたいと思うのであれば、その場にいる人間関係に目をむけることが大事だという学びがありました。

 

そして、その人間関係をいかに柔軟な関係性にしておくことができるか。

 

自由に話し合いができる場に新しい考え方が生まれ、現場変革につながっていく。

 

そんなことを実現するために、池田光穂教授が描いた教育デザインが以下になります。

http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/my_teachingMikeda.html

 

池田先生
例えば、リスクマネジメントなどでもよく言われてることだけど、現場で起こっている問題って、ミスを起こした人に影響を及ぼす人間関係も重要であって、実は分からないのに上司に緊張しすぎて分からないことが言えないという問題が隠れていたとか。
いえだゆう
 確かに。
池田先生
だから、コミュニケーションデザインという立場から現場変革を考えると、PDCAという考え方だけでなく、「元気づける」「ともに遊ぶ」「エネチャージする」という考え方も大事だと思っている。
いえだゆう
関係性が改善されますもんね。でも、11個取り入れようと思ったら大変ですよね。
池田先生
いきなり11個を変えていこうと思うと大変なんだよ。固く受け取らず、できることからやっていったらいいんだよ。
いえだゆう
それは気持ちが軽くなりますね。
池田先生
1年後くらいを見越して、自分が出来ることから一つずつ変えていく。
いえだゆう
少しずつですもんね、変化って。
池田先生
そう、出来ることから取り組んで、いいコミュニケーションの中でなら現場変革って起きてると思うから、ぜひ、遊び心を大事にしてほしいな!

 

 

池田先生!ありがとうございました。

 

確かに、「遊び心」ってとっても大事だなーと思いました。

 

現場の問題点だけを考えていると、その問題点しか見えなくなってしまい、視野が狭くなってしまう。その結果、同じような考え方でしか物事がみれなくなってしまい、よりよい問題解決の方法も見えなくなってしまう。

 

 

いえだゆうは、遊び心に反応を示しましたが、人によって得意・不得意分野は異なると思いますので、自分はいつもどのような傾向にあるのかを見つめて、現場が活性化するために、「11項目のどの面を強化すればいいのか考えてみるといいかなー」と思いました。

 

あなたが今、いる現場は自由に発言できる雰囲気がありますか?

 

風通しのいい柔軟なアイデアが出やすい雰囲気作りになっていますか?

 

一度、考えてみてください!

 

 

さあ、現場変革に取り組んでいる看護師のみなさま。

 

あなたの重い心を軽くしましょう。

 

イノベーションは、小さな遊び心から始まる!

 

現場で取り入れてみてくださいね!

 

あなたの何かのヒントになれば幸いです♪

 

池田光穂先生、インタビューを引き受けて頂きありがとうございました!

とっても楽しく学ばせて頂きました(^_^)/~

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